看護師として生きていく上で、キャリアップは重要だ。
看護師は医師などと同様患者の命を左右すると言っても過言ではないので、何よりも信頼感や臨機応変な対応能力が求められる。日々病院内で働く中で様々なスキルが上昇するのは事実だ。
しかし、その成長スピードは看護師のやる気によって大きく左右される。可もなく不可もなく適当な気持ちで過ごしていると、大きな成長は見込めない。
特に大切なのは緊急時の対応で、迅速かつ正確な作業が求められる。急病によって苦しむ患者の姿にパニックになり、冷静な判断ができなければ看護師としては失格だろう。

臨機応変な対応能力を身につけるために、あえてスピーディーな判断や行動が求められる場所に移るのも1つの手段だ。例えば終末期の患者を迎え入れている病院であれば、容体が急変する場面に遭遇しやすい。
もちろん全ての患者が絶対に助かる訳ではないので精神的な苦しみも大きいが、そのぶん看護師として成長できる。
手術室看護師も常に緊張感があり、1つのミスも許されない。手術中は1分作業が遅れるだけで、それが致命的になる可能性もあるためだ。

これらの厳しい場面を数多く経験すると、いざという時に適切な判断ができる看護師だと判断される。つまり、人から指示をされる看護師ではなく、その場をまとめる看護師になれるのだ。
そのぶん責任感や疲労も大きくなるが、病院から必要とされる人材になることで給与アップが見込める可能性も高い。